今回はローベンスのベル型テント「クロンダイクグランデ」を2年使って感じた6つの特徴、注意点をまとめてみました。
基本情報
- 商品名:クロンダイクグランデ(KLONDIKE GRANDE)
- 会社名:ローベンス(ROBENS)
- 商品内容:テント、ジッパー脱着式グラウンドシート、センターポール、Aフレーム
- テント素材:ハイドロテックス ポリコットン(35%コットン / 65%ポリエステル)
- 収納サイズ:92cm x 35cm
- 重量:21.6kg(女性の方は持ち運びに苦労する重さですが、リュックのように背負って持ち運びすることが出来ます)
6つの特徴
特徴① 4〜5人家族に快適なサイズ感
クロンダイクに比べて一回り大きなクロンダイクグランデ。
クロンダイクグランデのサイズは以下の通り。
※左がクロンダイクグランデ、右がクロンダイク
就寝人数はグランデが9〜10人、クロンダイクが6人とされていますが、実際には半分が就寝スペース、半分が生活スペースとなる場合が多いと思います。
なので4〜5人で使うならグランデ、2〜3人で使うならクロンダイクといった具合で選んでいくとテント内でも広々と快適に過ごすことが出来ると思います。
特に冬のおこもりキャンプにおいては、広々とした居心地の良い空間はキャンプ全体の満足度を高めてくれます。
スペースに余裕があれば、寝るときに椅子やテーブルをテント内に収納しておくことも出来るので、盗難・凍結からも安心して夜を過ごすことが出来ると思います。
ちなみに以下は、購入時に迷ったアスガルド19.6(NORDISK)とクロンダイクグランデの比較。
※左がクロンダイクグランデ、右がアスガルド19.6
比較してみても、ほぼ同じサイズ感のテントになりますが、テント入口の高さが10cm違うので、身長の高い人は出入りの際に違いを感じるかもしれません。
特徴② 設営が簡単
クロンダイクグランデに限らず、ベル型テント(ワンポールテント)はツールームテントなどと比べて設営が簡単。
工程もシンプルなので、初設営時から設営方法に迷うことも少ないと思います。
我が家の設営工程 ※ペグは計23本必要です
- グランドシートを敷く
- グランドシートの上にテントを広げて入口の方向を決める
- まず入口側の2箇所、その後は対角線上を順番に9箇所ペグダウン
- センターポールを立てて、入口のAフレームを設置する
- 12本のロープを張る ※出来るだけ遠くにペグダウンをしてロープを張ると綺麗に設営することが出来ます
工程❶❷のグランドシートは5.4m×5.4mのユタカシートを使っています。
ただテントからはみ出てしまうので、テント底面の形に折り込んで使用しています。
サイズがぴったりの専用グランドシートを使えば、更に設営、撤収がスムーズになると思います。
工程❸のペグダウン箇所は以下の通り。
ペグには2つのロープを引っ掛けています。
特徴③ 撤収も簡単
設営簡単なベル型テント(ワンポールテント)は撤収も簡単。
以下の手順であればテント底面の乾燥撤収も簡単です。
我が家の撤収工程
- 設営工程❸でペグダウンしていたペグ11本を抜く
- 入口のAフレームを外して片付ける ※センターポールはそのまま
- S字フックでロープが取り付けされている箇所に引っ掛ける ※取り付けの写真は下にあります
- テントが浮いたような状態になったら、しばらく待機してテント底面の乾燥
- 乾燥後はセンターポールを抜いて、ロープを張っているペグも抜く
- グランドシートの上でテントを畳んで、収納袋へ
工程❸のS字フックは100均で買った適当なものを使っています。
これを1周やっていくと、空飛ぶテントような感じ。
水溜まりや濡れ方が激しい場合には、下に潜ってタオルで拭いておくと乾燥時間の短縮に繋がります。
左右対称のテントなので畳む作業も簡単。
収納袋は大きさに余裕があるので無理矢理詰め込むようなこともなく、最後まで楽チンです。
特徴④ 購入しやすい価格帯
クロンダイクグランデのメーカー希望小売価格は148,500円(税込)。
安くはありませんが、他のテントと比べてみると、まだ購入しやすい価格帯だと思います。
NORDISKの「アスガルド19.6」の場合には、テントと床面が別売りとなっていて、合計すると221,100円(テント:151,800 円、床面:69,300円)。
クロンダイクグランデは最初から床面もセットになっているので、その分だけ低価格でテントを手に入れることが出来ます。
またクロンダイクグランデを安く購入したい場合には個人輸入という方法があります。
実際に我が家も個人輸入でクロンダイクグランデを購入しましたが、様々なリスクもあると思うので、ここは自己責任です。
特徴⑤ 薪ストーブが使える
まだ我が家では利用機会がありませんが、天井部には煙突ポートが標準装備されており、薪ストーブが使用出来るテント。
2018モデルからはテント室内から天井部フードの開閉も可能となっています。
いつかは我が家も薪ストーブにもチャレンジしてみたい!と思っていますが…
現状はフジカ(石油ストーブ)、でか暖(ガスストーブ)、湯たんぽ等で冬キャンプを楽しんでいます。
特徴⑥ まだ定番ではないローベンス
ローベンス(ROBENS)は1973年創業、デンマーク発のテントブランド。
現在では創業50年近くにもなり、そのリーズナブルでハイクオリティなテントはユーロ圏において支持され、既に確立されたブランドとなっているようです。
最近ではキャンプ場でローベンス(ROBENS)のテントを見かけるケースも増えてきており、日本においてもかなり認知度が上がってきているように思います。
ただNORDISKのアスガルドのように、まだ定番テントという位置づけではなく、他の人とは少し違ったテントが欲しいという人にはお勧めできるブランドだと思います。
ちなみにローベンスのブランドカラーは赤色。
テントに備え付けのロープも赤色で、このデザインが良い!と気に入って購入される方が多いと思うのですが…
我が家では、この赤色ロープを交換しています。
赤色のロープを変えるとガラッと雰囲気も変わり、より落ち着いた雰囲気のテントになると思います。
3つの注意点
注意点① 区画サイトの広さは要確認
フリーサイトなら問題ありませんが、区画サイトの場合には、事前にサイトの広さを確認しておくと良いと思います。
クロンダイクグランデのテントサイズに、ロープを張るエリアとして上下左右に150cmを追加してみると800cm×760cm。
区画サイトの場合には8m×8m以上の広さが欲しいところです。
出来るだけ遠くにペグダウンをしてロープを張ったほうが、綺麗に設営することが出来るので、狭いサイトの場合にはガイポールがあると便利です。
我が家ではキャンプ場に落ちている枝をガイポール代わりにしてよく使っています。
注意点② フリーサイトでは転倒対策をしよう
区画サイトを利用する場合には特に問題ありませんが、フリーサイトの場合には夜間に見えやすいロープや明かりを設置するなどの対策が大事だと思います。
これは他のテントにも言えることですが、ベル型テントの周辺でロープに引っ掛かって転んでいる人(特にお子さん)が多いような気がします。
ロープを張っている認識がされにくい形のテントなのかもしれません。
我が家も対策前には、夜間に2〜3人くらいの方がロープに引っ掛かり、テントが大きく揺れ、痛がっている声が聞こえる経験を何度かしました。
ただその後、ペグダウン箇所にライトを設置してからはロープに引っ掛かる方はいなくなりました。
我が家では100均で売っているキャンドルライト使用しています。
ロープに取り付けるタイプのものもおすすめです。ロゴスやコールマンから販売されています。
注意点③ 自宅保管は湿気対策を
これはポリコットン素材のテントに共通して言えることですが、テントを保管する際の湿気対策は大事だと思います。
クロンダイクグランデはポリコットン素材のテントなので、ポリエステル素材のテントに比べてカビ発生のリスクが高め。
カビが生えてしまったら、せっかくのテントが台無しになってしまうので、乾燥撤収後の自宅保管時もしっかりと湿気対策をしておくと安心です。
最後に
2年前に思い切って購入したクロンダイクグランデですが、今では我が家のお気に入りテント。
設営が簡単なうえに、設営後のテント内は広々とした居心地の良い空間。
1年中使用できるテントですが、特に天候が悪かったり、冷え込む冬のキャンプでのおこもりキャンプで大活躍してくれています。
以上、ローベンスのベル型テント「クロンダイクグランデ」を2年使って感じた6つの特徴、注意点の紹介でした。