冬キャンプの必需品である石油ストーブ「フジカ・ハイペット」。

先日、追加購入しようと電話をしてみると、なんと納期は2021年の11月。
念のため再度確認もしましたが、聞き間違いではなく、16カ月待ちという状況でした。(2020年7月中旬現在)
今回は、そんなフジカハイペットを2年使ってみて感じた6つの特徴と注意点について紹介したいと思います。
基本情報
- 種類:自然通気型開放式石油ストーブ(芯式・自然対流型)
- 暖房出力:2.5kw
- 使用燃料:灯油
- 燃料タンク容量:約3.6ℓ
- 燃料消費量:0.26ℓ/時
- 連続燃焼時間:満タンで10〜12時間
- 重量:約5.5kg
- サイズ:幅310mm×奥行310mm×高さ432mm
- 製造者:株式会社フジカ

ストーブの種類と価格
フジカ・ハイペットには5パターンがあり、黒モデルは以下の価格(税込・送料別)で販売されています。
- 反射板無しモデル:27,500円
- 反射板付きモデル:29,700円
- 反射板無し+整流リング:41,250円
- 反射板付き+整流リング:43,450円
- 反射板無し+整流リング+防風ガラス管(高級耐熱ガラス):61,050円
白モデルは1点1点個性的な風合い変化が楽しめるテンパーカラーの天板を採用しており、黒モデルに比べて、+3,300円〜3,520円の価格で販売されています。

ちなみに整流リング、防風ガラス管(高級耐熱ガラス)の役割は風対策。
利用シーンに合わせて、5パターンの中から最適なものを選んでいけば良いと思います。
我が家はテント内か家の中での使用を考えていたので、風の影響は考えず、②番の反射板付きモデルを購入しました。

点火手順
まずはフジカハイペットへ灯油を流し込む。

ポリカンポンプがあると手を汚すこともなく便利です。

初めて使用する際は、注意書き通りに給油後15分以上待って、芯に灯油がまわるのを待ちます。

時間が経ったら点火作業を開始。
対震自動消火装置セットレバーをリセット側に上げて、ツマミを時計回り(UP矢印の方向)へカチッと止まるまで回す。

燃焼筒ツマミを上げると、芯が見えるので、芯に向けてチャッカマンで点火。

これで点火作業は1通り終了。
ただ、このままだと火力が強すぎるので、少し調整。

燃焼筒ネットの全体がオレンジ色になって安定してきたら、ツマミをDOWN方向へ回して、ネットの頭から炎が出ない程度に火力をコントロールします。
6つの特徴
特徴① おしゃれなデザイン&コンパクト
燃焼部分がむき出しとなっているシンプルなデザインはおしゃれで気に入っています。
燃焼しているときのオレンジ色は焚き火のときと同じような感覚で、ボーッと眺めていられます。

またフジカハイペットは、他メーカーの石油ストーブと比べて、コンパクトなデザイン。
荷物が多い冬キャンプの車への積み込みや限られたテント内スペースを考えると、コンパクトなデザインに越したことはありません。
特徴② 優れた暖房能力
暖房出力は2.5kw。
他メーカーの石油ストーブと比べると、数値的にはやや劣るものもありますが、燃焼部分がむき出しとなっているので、実際には十分な暖かさがあります。

石油ストーブ全般に言えることですが、サーキュレーターやエコファンを使えば、更に暖かい快適な空間に出来るのでおすすめです。
上に溜まってしまう暖かい空気を循環してくれます。

高度3,000mでも燃焼確認をされているようなので、標高の高いキャンプ場でも安心して使用することが出来ます。
特徴③ 灯油が漏れにくい特許技術
フジカハイペットには株式会社フジカが特許取得しているSafetinaタンクが採用されています。
倒れても灯油が漏れない構造になっているのが、このSafetinaタンクの最大の特徴。

よく車内で灯油が漏れちゃった…なんて話も聞きますが、フジカハイペットなら灯油が入った状態でも車に積み込むことが可能。
実際にこれまで使っていて漏れたこともありませんし、車に積み込みをする度に灯油を抜く面倒な作業は不要です。

灯油を満タンにして持っていけば、10〜12時間は使用出来るので、1泊2日くらいのキャンプなら灯油タンクを持っていかずに、荷物を減らすことが出来ます。
特徴④ 反射板付き
みんなでフジカハイペットを囲むときには必要ありませんが、テント端のスペースに置くときには反射板があると便利です。
反射板は取り外し可能なので、必要に応じて使用することが出来ます。

あまりテントに近づけ過ぎると生地が痛んでしまうので注意は必要ですが、反射板があるとレイアウトの自由度が増します。
特徴⑤ 安全性能
フジカハイペットは対震自動消火装置付き。
子供がぶつかってストーブを倒してしまうこと等も考えると、このような機能が付いていると安心です。

子供がいるキャンプではストーブガードもあると安心です。
我が家ではストーブガード代わりとして、よく尾上製作所のマルチファイアテーブルを使用しています。

また国が定めた技術基準省令(カートリッジタンクの口金の安全性、給油時自動消火など)に適合しているPSC対応製品。
煤や有害な一酸化炭素が出にくい構造になっているようですが、特に一酸化炭素には注意が必要です。

我が家では比較的安価なもので、2種類の一酸化炭素警報器を使用しています。
特徴⑥ 調理ができる
ストーブの上で料理をしたり、ケトルのお湯を沸かしたりことも可能。

湯たんぽを温めるのにも、よく使用しています。

料理をするときには五徳があると便利です。

3つの注意点
注意点① 火が消える
よくあるそうなのですが、我が家でも初回の点火後、点火出来たことを喜んでいたら、数分後に火が消えてる!と大慌てした記憶があります。
以下の手順で解決出来たので参考下さい。
まずは外枠取付ビス(3個)を反時計回り方向へ回して外す。

ビスを外したら本体から外枠を取り外す。

外枠を外すとこんな感じ。

続いてナット(4個)も反時計回り方向へ回して取り外す。

ナットを外すとこんな感じで取り外せます。

ツマミを回してみると、芯の出具合はこんな感じ。
この芯がもう少し出るように調整します。

内側のツメに芯が引っ掛かっているので、一度取り外して調整し、再度ツメに引っ掛けて再装着。
先程に比べて、少しオレンジの出ている範囲が減少しました。

ツマミを回してみると先程より芯の出ている長さも増えました。

作業は以上で、取り外した手順の逆に組み立てます。
改めてチャッカマンで点火すると、その後は火が消えることはなくりました。

注意点② 注文方法&納期
注文は電話のみ、支払いは現金代引きのみ。
ネット販売はしていないので、こちらの番号に電話をかけて注文することになります。
株式会社フジカ
電話番号:03-3834-4137
受付時間:土日・祝日を除く平日10:00〜18:00

電話する際は、ある程度の納期を覚悟しておく必要があります。
2年前に購入した際は4カ月待ち程度でしたが、先日、追加購入しようと電話をしてみると、なんと納期は2021年の11月。
来年の冬には間に合いますが、16カ月待ちという状況でした。(2020年7月中旬現在)
注文後は基本的にキャンセルは出来ないので、予め◯カ月待ち以内なら購入する!と心に決めてから電話されることをおすすめします。
注意点③ 専用の収納ケースがない
念願のフジカハイペットが手に入ったら、大事に扱いたいところなのですが、専用の収納ケースは販売されていません。
我が家は届いたダンボールをそのまま使用していますが、かなりボロボロになってきました。

ただ両サイドに持ちやすように穴があるので、ダンボールでも持ち運びには苦労することはありません。

フジカハイペットのサイズに合う収納ケースとしては、以下のものがおすすめです。
最後に…
現在、注文すると16カ月待ちなので、かなりの待ち時間がありますが、待ってでも使用したい魅力のある石油ストーブだと思っています。
今、注文すれば来年の冬にはギリギリ間に合いそうですが、夏が過ぎて寒い時期に入ってからの注文になれば、来年の冬の使用も難しくなってくるかもしれません。
以上、フジカハイペットを2年使ってみて感じた6つの特徴と注意点についての紹介でした。
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