シーズンを通してキャンプを楽しむためには、必須とも言える石油ストーブ。
自分のキャンプスタイルに合ったものを用意して、肌寒い春秋キャンプ、冷え込む冬キャンプも存分に楽しみたいところ。
今回は、冬キャンプの定番である対流式・石油ストーブの選び方(キャンプにおすすめ14製品を比較)を紹介したいと思います。
目次(気になる項目をクリック)
石油ストーブの選び方
石油ストーブ選びのポイント
石油ストーブ選びのポイントは以下の通り。
暖房出力
本体サイズ
デザイン
安全性能
点火方法・連続燃焼時間
上記の項目を確認していけば、自分に合った石油ストーブが見つかりやすいと思います
ポイント① 暖房出力
石油ストーブの暖房性能を決めるのが、暖房出力の数値。
暖房出力が大きいほど暖房性能も上がっていきますが、同時に本体サイズも大きくなり、価格も上がっていく傾向。
サイズや価格を気にする必要がなければ、高出力に越したことはありませんが、テントのサイズやキャンプに行くエリア、シーズンなどを考慮して選んでいくと良いと思います。
2ルームテントなどの大型テントや本格的な冬キャンプを楽しむなら高出力タイプがお勧めです
テント内を効率よく暖めるには、空気を循環させるサーキュレーターも必須アイテム。
石油ストーブとセットで用意しておくのがお勧めです。
電池不要でストーブ上に乗せるだけで羽が回るエコファンもとても便利。
ポイント② 本体サイズ
暖房出力と共に、必ずチェックしておきたいのが、石油ストーブの本体サイズ。
冬キャンプは衣類や寝袋など、荷物が増えるので、車に積載できるかどうかを確認しておく必要があります。
ポイント③ デザイン
対流式の石油ストーブはおしゃれなものが多いですが、各メーカーによってデザインは様々。
形状やカラーなどの外観だけではなく、炎の見え方にも違いがあるので、要チェックです。
冬場のおこもりキャンプでは、石油ストーブの炎に癒されます
ポイント④ 安全性能
強い衝撃や転倒時に、自動で消火する耐震自動消火装置は必須。
現在、ほとんどのストーブに付いている機能ですが、購入前には必ずチェック。
石油ストーブを使う際には、一酸化炭素警報器も必須です
ポイント⑤ 点火方法・連続燃焼時間
点火方法は電子、ガスマッチの2タイプ。
電子タイプは乾電池が必要になりますが、点火作業はスイッチを押すだけなので楽。
連続燃焼時間が長いと得られるメリットは以下のとおり。
- キャンプ場に灯油タンクを持って行かずに済む(灯油を満タンに入れて持っていく)
- 持ち運び時の灯油漏れ、キャンプ場での燃料切れには注意が必要です
- 寝ている間に燃料切れせず、夜中に燃料補充・点火作業の必要がない
- 一酸化炭素中毒の恐れがあるので、就寝時の石油ストーブ利用は推奨されるものではありません
人気の石油ストーブ比較表
暖房出力:〜2.5kW
メーカー 製品名 | スノーピーク タクード | フジカ フジカハイペット | トヨトミ レインボー | トヨトミ レインボー | トヨトミ レインボー |
外観 | |||||
型番 | KH-002BK | KSP-229-21C-J2 | RB-25M RB-251 | RR-GE25 | RL-25M RL-250 RL-SE2522 RL-F2500 |
暖房出力 | 2.15kW | 2.50kW | 2.50kW | 2.50kW | 2.50kW |
タンク 容量 | 3.1L | 4.1L | 4.9L | 4.9L | 4.9L |
連続燃焼 時間 | 15h | 10h | 20h | 20h | 20h |
サイズ 幅 奥行 高さ | 380mm 380mm 340mm | 310mm 310mm 432mm | 388mm 388mm 474mm | 388mm 388mm 480mm | 388mm 388mm 485mm |
重量 | 6kg | 5.5kg | 6.2kg | 6.2kg | 6.2kg |
点火方法 | マッチ | マッチ | 電子 マッチ | 電子 マッチ | 電子 マッチ |
耐震自動 消火装置 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
製造国 | 日本 | 日本 | 日本 | 日本 | 日本 |
カラー | ブラック | ブラック ホワイト | ホワイト ピンク | ベージュ オリーブ | ブラック グレー ホワイト グリーン レッド |
参考価格 | 43,780円 | 27,500円 〜 61,050円 | 30,340円 〜 34,870円 | 29,920円 | 34,800円 〜 40,700円 |
コンパクトサイズならフジカハイペット、燃焼時間や点火方法に優れるのはトヨトミの石油ストーブです
暖房出力:2.5kW〜3.0kW
メーカー 製品名 | スノーピーク グローストーブ | アラジン ブルーフレーム | アルパカ アルパカプラス | パセコ 石油ストーブ |
外観 | ||||
型番 | KH-100BK | BF3911 BF3912 | TS-77NC | WKH-3100S |
暖房出力 | 2.54kW | 2.68kW | 3.0kW | 3.0kW |
タンク 容量 | 4.9L | 4.1L | 3.7L | 5.3L |
連続燃焼 時間 | 20h | 15h | 10h | 18h |
サイズ 幅 奥行 高さ | 388mm 388mm 474mm | 388mm 405mm 551mm | 350mm 350mm 420mm | 325mm 325mm 441mm |
重量 | 5.9kg | 8.5kg | 6.6kg | 5.2kg |
点火方法 | 電子 マッチ | マッチ | マッチ | マッチ |
耐震自動 消火装置 | ○ | ○ | ○ | ○ |
製造国 | 日本 | 日本 | 韓国 | 韓国 |
カラー | ブラック | ブラック グリーン ホワイト | ブラック グリーン レッド | ブラック ホワイト グレー タン ベージュ |
参考価格 | 54,780円 | 54,780円 〜 65,780円 | 23,980円 | 18,999円 |
コンパクトかつ高出力ならアルパカ・パセコ、日本メーカーならスノーピークかアラジンです
暖房出力:4.5kW〜
メーカー | トヨトミ ダブルクリーン | コロナ SLシリーズ | パセコ 石油ストーブ | コロナ SLシリーズ | トヨトミ ラウンドストーブ |
外観 | |||||
型番 | KR-47A | SL-5122 | CAMP-25 | SL-6622 | KS-GE67 KS-67H |
暖房出力 | 4.7kW | 5.14kW | 6.4kW | 6.59kW | 6.66kW |
タンク 容量 | 7.0L | 6.0L | 7L | 7L | 6.3ℓ |
連続燃焼 時間 | 15h | 12h | 10h | 11h | 10h |
サイズ 縦 横 高さ | 474mm 474mm 560mm | 460mm 460mm 553mm | 445mm 445mm 570mm※五徳なし 440mm※収納時高 | 460mm 460mm 598mm | 482mm 482mm 583mm |
重量 | 12kg | 9.9kg | 11.5kg | 11.2kg | 11kg |
点火方法 | 電子 マッチ | 電子 マッチ | 電子 マッチ | 電子 マッチ | 電子 マッチ |
耐震自動 消火装置 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
製造国 | 日本 | 日本 | 韓国 | 日本 | 日本 |
カラー | ブラック ベージュ | ホワイト | アーミーグリーン ブラック | ホワイト | ブラック ホワイト グレー ベージュ オリーブ |
参考価格 | 40,700円 | 33,880円 | 39,600円 | 34,980円 | 31,640円 〜 38,500円 |
コンパクトならパセコ一択、最近はトヨトミのラウンドストーブ(ギアミッションシリーズ)も人気があります
各ブランド・製品の特徴
Snow Peak(スノーピーク)
信頼のおける国内メーカー「Snow Peak(スノーピーク)」。
価格は高い傾向にありますが、全国に実店舗があるので、故障や何かあった時にも相談しやすい。
スノーピークの石油ストーブは下記の2種類。
TOYOTOMI(トヨトミ)
数多くの石油ストーブを取り扱う国内メーカー「TOYOTOMI(トヨトミ)」。
暖房性能だけでなく、見て楽しむことができるレインボーストーブは、トヨトミの人気シリーズ。
ガラスに特殊加工が施されており、虹色の炎を楽しむことができます。
レインボーストーブとは異なり、男前なデザインで登場したギアミッションシリーズも大人気。
冬期は入手が難しくなりますが、高出力タイプは冷え込む冬キャンプでも安心です。
Aladdin(アラジン)
暖房器具や調理器具をメインに取り扱う「Aladdin(アラジン)」。
石油ストーブに関しては、「ブルーフレームヒーター」の1種類のみ。
アラジンならでは本体カラーや窓から見える青色の炎が特徴。
あらゆるシーンに相性の良いおしゃれな石油ストーブです。
FUJIKA(フジカ)
創業75年の老舗国内メーカー「FUJIKA(フジカ)」。
コンパクトで暖房性能に優れており、転倒しても灯油が漏れないタンクは特許を取得。
我が家も灯油漏れを経験したことは一度もなく、すっかり信頼しきっています。
ただ注文後、商品が届くまで数年待ちという状況。
余裕を持って注文する必要があります。
CORONA(コロナ)
1955年から石油ストーブを販売する日本の老舗メーカー「CORONA(コロナ)」。
数少ない高出力タイプの石油ストーブを扱っており、冷え込む冬キャンプでも活躍間違いなし。
冬キャンプシーズン中でも比較的入手しやすいのも良いところ。
PASECO(パセコ)
1980年から石油ストーブを販売する韓国の老舗メーカー「PASECO(パセコ)」。
世界各国に販売実績を持ち、中東では市場No.1のシェアを獲得している上場企業。
コンパクトで暖房性能に優れた2種類のストーブを販売しています。
ALPACA(アルパカ)
1968年から石油ストーブを販売する韓国の老舗メーカー「ALPACA(アルパカ)」。
韓国発ですが、世界50カ国以上の販売実績を持ち、日本の安全基準検査も全てクリア。
小型で暖房性能が高いのが特徴で、2022年には改良された新モデルが登場しています。
最後に
シーズンを通してキャンプを楽しむために、石油ストーブは必須アイテム。
自分のキャンプスタイルに合った石油ストーブを用意できれば、肌寒い春秋キャンプ、冷え込む冬キャンプも快適に楽しめること間違いなし。
今回の記事が少しでも石油ストーブ選びの参考になれば幸いです。
以上、冬キャンプの定番である対流式・石油ストーブの選び方(キャンプにおすすめ14製品を比較)の紹介でした。
石油ストーブで寒い時期もキャンプを楽しみたい!
どの石油ストーブがいいんだろう…