使い始めて2〜3年になりますが、どれくらい冷えているのか?を改めて調べてみました。
今回は「AOクーラー24パック」の8つの特徴と注意点(保冷力)を紹介したいと思います。
基本情報
AO Coolers(エーオークーラーズ)とは
アメリカ発のクーラーバッグブランド「AO Coolers(エーオークーラーズ)」。
当初は食品業界の業務用として販売していたクーラーバッグですが、優れた保冷性能が評判となり、一般販売を開始。
現在、日本のアウトドアでも定番のソフトクーラーとなっています。

シリーズの特徴・外観
特徴
各シリーズの主な違いは、外装の素材です。
- キャンバスシリーズ
- 人気の定番シリーズ。600Dのポリエステルキャンバスを使い、強度と軽量さを兼ね備えたモデル。
- カーボンシリーズ
- カーボンファイバー素材を使い、耐摩耗性・カビ耐性・防水性・UVカットを兼ね備えたモデル
- バリスティックシリーズ
- 1,680デニールのバリスティックを使い、耐摩耗性と耐久性に優れたモデル
- モッシーオークシリーズ
- モッシーオーク社のカモフラージュ柄を使用したモデル
- ヒョウシリーズ
- 破れにくく撥水性のある頑丈な 1200 デニールの生地で作られたヒョウ柄モデル
- ハイブリッドクーラー
- ハードクーラーとソフトクーラーのハイブリッドモデル
外観






キャンバスクーラー・サイズ比較
キャンバスクーラーは、AOクーラーの人気定番シリーズ。
程よいサイズの24サイズが1番人気です。
商品名 | 6 パック | 12 パック | 24 パック | 36 パック | 48 パック |
サイズ 幅 高さ 奥行 | 25cm 18cm 18cm | 35cm 30cm 18cm | 43cm 30cm 25cm | 53cm 25cm 30cm | 53cm 33cm 33cm |
容量 | 5.7L | 11.35L | 22.7L | 34L | 45.4L |
重量 | 680g | 907g | 1,360g | 1,633g | 2,087g |
素材 | キャンバス ナイロン ポリエチレン ポリエステル | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
価格 | 楽天で探す | 楽天で探す | 楽天で探す | 楽天で探す | 楽天で探す |
ロゴデザインの違い
2022年からメーカーロゴのデザインが変更になっています。


8つの特徴
特徴① 保冷を極めた5層構造
ソフトクーラーの中でも、最強の保冷力と言われているAOクーラー。
断熱保冷を極めた5層構造で、ハードクーラーにも負けない保冷力を実現。

記事の後半(注意点①)で、ロゴスの保冷剤を使った保冷力を検証しています。

特徴② お手入れ簡単で衛生的
内側の白い部分は、水を通さず、汚れや臭いが付きにくいTPU(Thermoplastic Polyurethane)ライナー素材。
色々こぼしてしまっても、生臭い匂いが残ることなく、2年経っても無臭で衛生的にも安心して使用出来ています。

内側の白い部分は、写真のように引っ張り出せるので、メンテが楽。
洗ったり、拭き取ったり、乾燥作業も簡単です。


頑固な汚れ・ニオイがある場合は、水と中性洗剤を混ぜて、中程度〜硬めのたわしで洗うことをメーカーが推奨しています
特徴③ 劣化しにくい生地素材
キャンバスクーラーの外側生地は、耐久性のある600Dのポリエステルキャンバス素材。
無理やり押して積み込んだり、だいぶ雑な扱いをしていますが、目立つ傷や劣化している感じはありません。

さすがに底面はボロボロかな…と思って覗いてみると、まだまだ綺麗な状態をキープしていました。


見た目の劣化していく感じがなく、購入時の綺麗な状態を保ちつつ、使い続けられます
特徴④ しっかり自立する
中身の有無にかかわらず、しっかりと自立するソフトクーラー。
底面がしっかりしているので、ユニバーサルスタンドのような台にも置くことができます。


2年使っていますが、型崩れすることもなく、安定感があります
特徴⑤ チャックがスムーズ
AOクーラーのファスナー、チェックは安心のYKK製。

一直線のファスナーは開け閉めがしやすく、引っかかりがなくスムーズな動き。
変に力を入れる必要がなく、チャック破損の防止にも繋がります。


ダブルチャックなので、パンパンになっていても開け閉めしやすいです
特徴⑥ 持ち運びしやすい
肩掛け
取り外し可能なショルダーストラップ付きで、肩掛けで持ち運びが可能。
手を塞がずに持ち運びができるので、その他の荷物と一緒に持ち運びができます。

肩当てもしっかりしているので、重量があっても肩に食い込むようなこともありません。

特徴⑦ 結露しにくい
ソフトクーラーは外側が結露するものが多いですが、AOクーラーは結露しにくい5層構造。
実際に結露を経験したことはなく、安心しきって、車の座面やトランクに置いて持ち運びをしています。

特徴⑧ 程よい柔軟性
ソフトクーラーは柔軟性があるので、足元の隙間に押し込んで収納可能。
コの字型チャックの場合、押し込んだときの型崩れが気になりますが、AOクーラーは気にせずグイグイ押し込めます。


車の積載がギリギリになることも多いので、ファミキャンでは意外と大事なポイントです
5つの注意点
注意点① 保冷力・温度変化(検証結果)
最強のソフトクーラーと言われていますが、クーラー内は冷蔵庫(2~6℃)ほどは冷えないので、過度な期待は禁物。

保冷剤や氷に密着していれば、より冷えますが、空間の温度としては下記の結果でした。

詳細(温度)
冷蔵庫の温度(2~6℃)に当てはまるのは、ピンク箇所。
野菜室の温度(3〜8℃)に当てはまるのは、緑の箇所。
ロゴス 保冷剤 | 1個 | 2個 | 3個 |
開始前 | 25.3℃ | 25.4℃ | 24.5℃ |
10分後 | 17.9℃ | 12.6℃ | 4.9℃ |
20分後 | 14.5℃ | 8.5℃ | 2.9℃ |
30分後 | 13.4℃ | 7.4℃ | 2.3℃ |
1時間後 | 12.9℃ | 7.7℃ | 3.3℃ |
2時間後 | 13.2℃ | 8.8℃ | 5.1℃ |
3時間後 | 13.9℃ | 9.4℃ | 5.6℃ |
4時間後 | 14.0℃ | 11.8℃ | − |
12時間後 | 18.0℃ | 16.0℃ | 7.4℃ |
24時間後 | 24.4℃ | 18.7℃ | 12.8℃ |
36時間後 | − | − | 18.2℃ |
保冷剤 1個


保冷剤 2個


保冷剤 3個


保冷剤が切れたら熱気がこもる
保冷剤が切れた後の、ソフトクーラー内は外気温以上になるので注意です。

注意点② 容量
「350ml×24缶+約6.3kgの氷」が入るとされている24パックサイズ。
500mlペットボトルと保冷剤を出来る限り入れみると、入ったペットボトルは17本。


ただ入れすぎは使いづらく、保冷の面でもよくありません。
現実的には、下記くらいの内容物(12本)がちょうど良さそうです。


保冷剤や氷を入れてみると、食材や飲み物が思ったほど入らない…と感じる方も多いかもしれません
2ℓペットボトルは入るものの、縦に入れるとチャックギリギリです。

注意点③ 出し入れしにくい
両サイドのバックルを閉じている場合、チャックの開き具合は写真のような状態。
保冷力を維持する面では良いですが、ストレートタイプのチャックで大きく開かないので、若干の出し入れのしづらさがあります。

両サイドのバックルを外せば大きく開くので、出し入れがしやすくなります。

注意点④ 防水性能は微妙
外側のキャンバス生地は濡れると若干沁み込む感じがあり、防水性能は微妙。
防水性能を求める場合には、カーボンシリーズがおすすめです。

注意点⑤ ドライアイスはNG
ドライアイスが内側のライナーに触れるとヒビが入ってしまうので、ドライアイスはNG。
保冷剤として使えそうな気もしますが、公式で注意喚起されています。

最後に
我が家では、サブクーラーとして活躍中のAOクーラー。
24パックは使い勝手の良いサイズ感で、持ち運びもしやすく、保冷力も申し分ありません。
過度の期待は禁物ですが、保冷剤や氷をしっかり入れておけば、夏キャンプでも安心です。
以上、「AOクーラー24パック」の7つの特徴と注意点(保冷力)の紹介でした。
最強のソフトクーラーバッグと言われるAOクーラー
実際にどれくらい冷えているんだろう…