そんなイメージもありましたが、実際に使ってみると、もう手放せない必須のキャンプ道具。
電化製品を「弱」ではなく、しっかり使えるので、キャンプ場でもしっかり快適。
さらに充電スピードが魅力で、当日の朝起きてからの充電開始で間に合っています。
今回は、EcoFlow(エコフロー)の「DELTA Max2000」について、使って感じた5つの特徴と注意点・使える家電を紹介したいと思います。
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目次(気になる項目をクリック)
基本情報
「DELTA Max2000」は、EcoFlow社のポータブル電源。
取り扱う製品ラインナップのなかで、2番目に大容量かつ高出力が可能なタイプ。
<DELTAシリーズ>
製品名 | Mini | 1000 | EF | Max 1600 | Max 2000 | Pro |
---|---|---|---|---|---|---|
容量 (Wh) | 882 | 1008 | 1260 | 1612 | 2016 | 3600 |
出力 (W) | 1400 | 1600 | 1600 | 2000 | 2000 | 3000 |
X- Boost (W) | 1800 | ー | ー | 2400 | 2400 | ー |
フル充電 (時間) | 1.6 | 1.6 | 1.6 | 1.7 | 2 | 3.1 |
AC入力 (W) | 900 | 1000 | 1200 | 1500 | 1500 | 1500 |
AC出力 (口) | 5 | 6 | 6 | 6 | 6 | 5 |
USB -A 通常•急速 | 2•1 | 2•2 | 2•2 | 2•2 | 2•2 | 2•2 |
USB -C | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
シガー ソケット | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
サイズ (cm) 縦・横 ・奥行 | 38 18 24 | 40 21 27 | 40 21 27 | 49.7 24.2 30.5 | 49.7 24.2 30.5 | 63.5 28.5 41.6 |
重量 (kg) | 11 | 14 | 14 | 22 | 22 | 45 |
<付属品>
- AC充電ケーブル
- シガーソケット充電ケーブル
- ソーラーチャージャー充電ケーブル
- DC5521-DC5525ケーブル
- ユーザーマニュアル・保証書
5つの特徴
特徴① ほぼ全ての電化製品が使える
高出力かつ大容量の「DELTA Max2000」なら、ほぼ全ての電化製品が使用可能。
現在、販売している主力製品の消費電力を調査した結果がこちら⬇︎
電化製品 | 消費電力 | 使用可能 時間・回数 |
---|---|---|
IHクッキングヒーター(1口) | 1200~1400W | 60分 |
アイロン | 1200~1400W | 60分 |
ホットプレート | 1100~1300W | 70分 |
トースター | 1000~1300W | 70分 |
グリル鍋 | 1000~1300W | 70分 |
電気ケトル | 900~1300W | 70分 |
炊飯器 | 350〜1300W | 10回 |
掃除機 | 800~1200W | 80分 |
ドライヤー | 600~1200W | 80分 |
たこ焼き器 | 600~1000W | 90分 |
電子レンジ | 500〜1000W | 90分 |
布団乾燥機 | 500~800W | 2時間 |
ホットカーペット(2畳) | 400〜500W | 3時間 |
プロジェクター | 200〜500W | 3時間 |
ミキサー | 100~400W | 4時間 |
ヘアアイロン | 30~400W | 4時間 |
電気毛布×2枚 | 70〜160W | 10時間 |
電動鼻吸い器 | 130〜150W | 10時間 |
ポータブル冷蔵庫 | 40~60W | 26時間 |
ノートPC | 30〜60W | 26時間 |
サーキュレーター | 20~50W | 32時間 |
スマホ×2台 | 20〜40W | 40時間 |
扇風機 | 20~40W | 50時間 |
加湿器 | 10~40W | 40時間 |
上記全ての電化製品が使用可能で、使える時間もしっかりある!
防災面でも頼りになりますが、家庭で使っているものをそのままキャンプに持ち出せるのは大きなメリット。
コードレス製品や消費電力の少ない製品を新たに購入する必要もなく、思う存分に電化製品を使用できる。
超大容量だから電気毛布やサーキュレーターも電池残量を気にするこなく、思う存分に使用できる。
更に容量が必要な場合には、外付けのエクストラバッテリーの出番。
最大2個まで接続可能で、6,048Whまで拡張することができる。
更に上位機種である「DELTA Pro」という選択肢もありますが、単体で45kg。
「DELTA Max2000」をベースにして、必要に応じて拡張する使い方が持ち運びも便利。
一方で、更に出力が必要な場合には「X-Boostテクノロジー」というEcoFlow社の独自技術が活躍。
通常、消費電力が2000W以上のものは使用できませんが、それを可能にしてくれる便利な機能。
家電の同時利用で2000Wを少しオーバーしてしまう…というケースなんかでは、かなり役立ちます!
特徴② 脅威の充電スピード
「X-Stream」というEcoFlow社の特許技術によって2時間でフル充電が可能。
更に脅威的な充電スピードで、1時間で80%まで充電することが可能なスペック。
現在、我が家で所有する他のポータブル電源との比較。
商品名 | 容量 | フル充電 |
---|---|---|
JVC スタンダードモデル | 626Wh | 8.5時間 |
Jackery ポータブル電源700 | 700Wh | 9.5時間 |
DELTA Max2000 | 2016Wh | 2時間 |
大容量にも関わらず、むしろ充電にかかる時間は短い
疑いたくなるほどの充電スピードなので、実際に0%から充電にかかる時間を計測。
最大1500Wの入力が可能ですが、家のコンセントに繋いだところ、表示は約1380W。
充電推移のまとめは、こちら⬇︎
全体的に見ると、だいたい1分あたり、1%の充電スピード。
充電時間 | 充電割合 |
---|---|
開始 | 0% |
10分 | 10% |
20分 | 21% |
30分 | 31% |
40分 | 42% |
50分 | 52% |
60分 | 62% |
70分 | 71% |
80分 | 86% |
90分 | 90% |
100分 | 99% |
101分 | 100% |
60分では62%という結果でしたが、フル充電は公表しているスペックよりも20分早く、約100分と驚きの結果
これだけ早い充電スピードであれば、寝る前に充電を忘れてしまっても問題なし。
キャンプ当日の朝、積み込みなど色々準備をしている間に十分に充電ができる。
30分だけでもあれば、30%(約600W)の充電が可能
特徴③ 品質や保証もしっかり
EcoFlow社の本社は中国にあり、「DELTA Max2000」は中国製のポータブル電源。
外国製というだけで、少し不安になりますが、あらゆる基準も満たしており、むしろハイスペック。
- 純正弦派を採用
- 周波数50/60Hzの切り替え可能
- バッテリーマネージメントシステム(BMS)を搭載
- PSEマークを取得
- 防災製品等推奨品マークを取得
電化製品にダメージを与えることなく、家庭用コンセントと同じように安心して使える
EcoFlow社は、東京の江東区にもサービスセンター拠点が存在。
なにかあったときには、日本人スタッフが対応をしてくれるのも安心ポイント。
付属の説明書も誤字のない日本語で記載されており、2年間のメーカー保証付き。
水没は保証の対象外になりそうなので、雨キャンプの際には注意
特徴④ デザイン&使い勝手が良い
メーカーロゴが主張しすぎることなく、シンプルで上品なデザイン。
明るい刺し色が入らない落ち着いたデザインで、どこに置いてもその場の雰囲気に馴染んでくれる。
天板の形状はフラットなので、ちょっとしたテーブルのような使い方もできる。
天板の広さは縁まで含めると、約34.5cm×23cm。
写真では分かりづらいのですが、縁の部分は、緩やかに上がっている形状。
これによって、置いたものが落下しにくく、使いやすい。
取っ手部分にはシェラカップなどを引っ掛ける使い方もできる。
特徴⑤ スマホで操作ができる
専用アプリを入れることで、スマホ連携が可能。
実際の画面がこちら⬇︎
細かな設定が出来るほか、電池残量や使用可能時間の確認、電源のON/OFFがスマホで出来る
ライトのスイッチが足元や遠くにあっても、寝袋から出ることなく、ライトを付けたり消したり。
電気毛布の場合も同様で、暑くなってきたからOFF、寒くなってきたからONと調整も楽々。
よく夜中に電池残量が心配になって確認するのですが、寝袋が出ずにスマホ画面で確認できるのは嬉しいポイント
2つの注意点
注意点① 持ち運びが大変
「DELTA Max2000」の本体重量は22kg。
これだけの重さがあると、男性でも片手で持ち運ぶのはなかなか厳しく、基本的には両手持ち。
ただ両手持ちであれば、サイズも肩幅くらいで、取っ手もしっかりしているので、意外と持ちやすい。
女性でも持ち運びは可能。
2ℓペットボトル×6本よりもひと回り大きいサイズ感。
注意点② 充電時の発生音
充電時には、ファンが回るような音が発生。
そこまで耳障りな音ではないのですが、状況によっては気になるかもしれない。
計測してみると、数値は「47dB」
50dBの例として、静かなオフィスやエアコン室外機の音が挙げられます
使える家電
検証結果まとめ
電化製品 | 消費電力 ※使用した製品 | 電池残量 ※100%から使用開始 |
---|---|---|
電気ケトル | 1250W | 3回使用後 ➡︎88% |
電子レンジ | 1220W | 2分使用後 ➡︎99% |
ドライヤー | 1200W | 30分使用後 ➡︎71% |
グリル鍋 | 1000W | 30分使用後 ➡︎80% |
衣類スチーマー | 950W | 1回使用後 ➡︎100% |
掃除機 | 870W | 30分使用後 ➡︎80% |
布団乾燥機 | 500W | 60分使用後 ➡︎94% |
ヘアアイロン | 140W | 10分使用後 ➡︎99% |
電動鼻吸い器 | 130W | 5分後 ➡︎100% |
電気毛布×2枚 | 95W | 12時間後 ➡︎27% |
サーキュレーター | 55W | 3時間 ➡︎90% |
3連LEDライト | 5W | 1時間後 ➡︎100% |
使える家電&使える時間
電気ケトル
今回使ったのはT-falの電気ケトル(消費電力:1250W)。
水道水を最大容量の800ml入れて、3回沸騰させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約1230W。
沸騰までの所要時間は、家庭用コンセント利用時と変わらず、4分10秒。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用回数 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
1回(沸騰) | 97% |
2回(沸騰) | 93% |
3回(沸騰) | 88% |
火を使わずにサクッとお湯を沸かせるのは、やっぱり便利
電子レンジ
今回使ったのは、SHARPの電子レンジ(消費電力:1220W)。
サトウのごはんを600Wで、2分間温めた際の状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約1200W。
温めが終わると、電池残量は99%。
家庭用コンセント利用時と変わらず、ご飯の仕上がりもいつも通り。
湯煎で15分かかるご飯も電子レンジなら2分で出来上がり。冷えてしまったご飯などの再加熱にも便利!
ドライヤー
今回使ったのはTESCOMのドライヤー(消費電力:1200W)。
温風で、30分間稼働させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約1140W。
風の強さも暖かさも家庭用コンセント利用時と変わらない。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用時間 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
10分 | 91% |
20分 | 81% |
30分 | 71% |
テント内でのドライヤー音が気になる場合には、車内で利用するのがオススメ
グリルなべ
今回使ったのは象印のグリルなべ(消費電力:1000W)。
強火で、30分間稼働させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約1000W。
1ℓ入れていた水もしっかり沸騰し、家庭用コンセント利用時と変わらず、普通に使える。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用時間 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
10分 | 93% |
20分 | 86% |
30分 | 80% |
大容量だから鍋もじっくり楽しめる!
衣類スチーマー
今回使ったのはパナソニックの衣類スチーマー(消費電力:950W)。
水道水を最大容量入れて、1回沸騰させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約934W。
沸騰までの所要時間は、家庭用コンセント利用時と変わらず、約40秒。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用回数 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
1回(沸騰) | 100% |
使用時間が短いので、残地残量の変化はありませんでした
掃除機
今回使ったのは東芝の掃除機(消費電力:870W)。
ハイパワーモードで、30分間稼働させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約820W。
吸引力も家庭用コンセント利用時と変わらず、普通に使える。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用時間 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
10分 | 94% |
20分 | 87% |
30分 | 80% |
テント内に入った葉っぱや小さなゴミのお掃除も楽々
布団乾燥機
今回使ったのは、アイリスオーヤマの布団乾燥機(消費電力:500W)。
冬コース(約65℃の高温温風)で、60分間稼働させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約140W。
意外と電池容量の減りも少なく、長時間利用することができる。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用時間 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
20分 | 99% |
40分 | 96% |
60分 | 94% |
ジメッとした寝袋やマットの乾燥撤収が雨の日でも出来る!
濡れた靴や洋服の乾燥、寝る前に布団を温めたり、こたつ代わりとして使ったり、用途は色々。
ヘアアイロン
今回使ったのは、ヴィダルサスーンのヘアアイロン(消費電力:140W)。
ハイパワーモードで10分間、稼働させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約130W。
家庭用コンセント利用時と変わらず、しっかり熱くなる。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用時間 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
10分 | 99% |
キャンプ中のヘアスタイルもばっちり!
電動鼻吸い器
今回使ったのは電動鼻吸い器「スマイルキュート」(消費電力:130W)。
普段通りに1回(5分)ハイパワーモードで使用したときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約24W。
吸引力も変わらず、家庭用コンセント利用時と変わらず、普通に使える。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用回数 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
1回(5分) | 100% |
子供いる家庭では役立つ電動鼻吸い器も持参可能
電気毛布×2
今回使ったのは、コイズミとスギヤマの電気毛布(消費電力:40W+55W)。
どちらも「強」で、12時間稼働させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約95W。
家庭用コンセント利用時と変わらず、しっかりと暖まる。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用時間 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
6時間 | 63% |
12時間 | 27% |
低温やけどには注意が必要ですが、冬の車中泊でもテント泊でも安心の大容量!朝まで電池切れの心配もなく、連泊キャンプでも使える!
サーキュレーター
今回使ったのは、ボルネードのサーキュレーター(消費電力:55W)。
ハイパワーモードで、3時間稼働させたときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約54W。
かなり風量のあるモードなので、これが使えれば暑苦しい夏キャンプも快適。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用時間 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
1時間 | 97% |
2時間 | 94% |
3時間 | 90% |
真夏の連泊キャンプでも残量を気にせず使える!
3連LEDライト
今回使ったのはベアボーンズの3連LEDライト(消費電力:5W)。
ハイパワーモードで、1時間使用したときの状況を確認。
実際に表示される消費電力は、約5〜6W。
電池残量の推移は、こちら⬇︎
使用回数 | 電池残量 |
---|---|
使用前 | 100% |
1時間後 | 100% |
消費電力が少ないので、付けっぱなしで問題なし
最後に
当初、取り扱いづらいイメージや必要性に疑念のあった大容量&高出力のポータブル電源。
ただ実際に使ってみると意外と使いやすく、キャンプでもかなり使える!という印象。
途方もない時間がかかると思っていた充電もあっという間で、スマホ連携が出来る点など、最新のポータブル電源といった感じ。
落ち着いたデザインでカッコよく、どこに置いてもその場の雰囲気に馴染んでくれるのも嬉しいポイント。
以上、EcoFlow(エコフロー)の「DELTA Max2000」について、使って感じた5つの特徴と注意点・使える家電の紹介でした。
キャンプ用としては、さすがにオーバースペックか?
重たそうだし、充電にも時間がかかりそう…