5年ほど使い込んでいますが、本当に買ってよかったと思えるギアの1つ。
人気の理由も納得で、ファミリーキャンプなら1度は選択肢に入ってくるチェアだと思います。
今回はヘリノックス・チェアワンの特徴と注意点に加えて、類似品・オプション品・修理方法も紹介したいと思います。
目次(気になる項目をクリック)
基本情報
ヘリノックスって?
1988年創業のDAC社(韓国)がアウトドアブランドとして2009年に立ち上げたのが、ヘリノックス。
DAC社は、優れた強度と柔軟性を併せ持つ超軽量アルミポールを製造している会社で、アルミポール界のトップメーカー。
ヒルバーグ社など、世界のアウトドアブランドに現在も供給を続けていますが、高品質なポールを活かした製品をヘリノックスで展開しています。
2つの正規代理店と違い
ヘリノックス製品の正規販売代理店は「モンベル(mont-bell)」と「A&F COUNTRY」の2社。
2社で扱うチェアの製品ラインナップは以下の通り。
- モンベル
- アウトドアライン(Outdoor Line)
- A&F COUNTRY
- ホーム(Home)
- タクティカル(Tactical)
2社で取り扱う製品が異なるので、店舗で購入する際は行き先を間違えないように注意です
アウトドアライン(Outdoor Line)
軽さと快適性に優れたヘリノックスのフラッグシップモデル。
ホーム(Home)
可愛らしいデザインで、キャンプに加え、家のインテリアとしても取り入れすいモデル。
タクティカル(Tactical)
男前なデザインと機能性を追求したモデル。
チェアワン系の4製品を比較
外観 | ||||
商品名 | チェアワン | チェアゼロ | コンフォートチェア | タクティカル |
販売 代理店 | モンベル | モンベル | A&F | A&F |
使用サイズ 幅・奥行き 高さ | 52×50 ×66cm | 52×48 ×64cm | 52×53 ×67cm | 52×53 ×67cm |
収納サイズ | 10×12 ×35cm | Φ10×35cm | Φ14×35cm | Φ14×35cm |
重さ | 960g | 510g | 1,100g | 1020g |
座面高 | 35cm | 28cm | 34cm | 34cm |
耐荷重 | 145kg | 120kg | 145kg | 145kg |
フレーム 素材 | アルミ合金 | アルミ合金 | アルミ合金 | アルミ合金 |
張り材 素材 | ポリエステル ナイロン | ポリエステル ナイロン | ポリエステル | ポリエステル |
価格 | 12,650円 | 14,300円 | 15,180円 | 17,380円 〜 20,460円 |
チェアワンは背面メッシュ、チェアゼロは軽量の座面、コンフォートチェアはコットン風の座面、タクティカルチェアは座面裏に便利なポケット付き
チェアワン
チェアゼロ
コンフォートチェア
タクティカルチェア
類似品・パチノックスとの違いは?
ヘリノックス風のチェアは無数にあるので、個人的に使用経験のある3メーカーをピックアップ。
外観 | ||||
メーカー | ヘリノックス チェアワン | BUNDOK | FIELDOOR | Viaggio+ |
使用サイズ 幅・奥行き 高さ | 52×50 ×66cm | 52×55.5 ×67cm | 53×50 ×70cm | 52×50 ×65cm |
収納サイズ | 10×12 ×35cm | Φ12×39cm | 11×13 ×38cm | 11×13 ×36cm |
重さ | 960g | 1,900g | 1,000g | 1,000g |
座面高 | 35cm | 27cm | 25cm | 40cm |
耐荷重 | 145kg | 80kg | 100kg | 100kg |
フレーム 素材 | アルミ合金 | スチール | ジュラルミン | ジュラルミン |
張り材 素材 | ポリエステル ナイロン | ポリエステル | ポリエステル | ポリエステル |
参考価格 | 12,650円 | 2,500円 | 3,400円 | 2,500円 |
大きな違いは耐荷重と価格!ヘリノックスのリセールバリューは比較的良いので、そこをどう考えるか…
BUNDOK
FIELDOOR
Viaggio+
7つの特徴
特徴① コンパクトに持ち運べる
コンパクトに持ち運びができるのが、ヘリノックスチェアの大きな魅力。
チェアワンの収納時サイズは、2ℓペットボトルとたいして変わらないサイズ感。
複数台チェアを持っていくファミキャンや荷物の多い冬キャンプでも、車の積み込みに頭を悩まされることがありません。
積み込み場所を選ばず、隙間にサッと積み込みができます
コンパクトで持ち運びしやすいので、車を横付けできないキャンプ場や公園でも使い勝手の良さがあります。
特徴② ハンモックのような座り心地
フレームに座面が吊り下げられている構造で、座ると座面の生地が体にフィット。
ハンモックのような座り心地で、長時間座っていてもお尻が痛くならないのが良いところ。
チェアワンは座面のメッシュが多く、蒸れにくいので、長時間座っていても快適です。
特徴③ 軽量だから使いやすい
チェアワンの重さは960g(収納袋込み)で超軽量。
本体だけなら890gで、定番のカーミットチェアと比較すると、おおよそ3分の1の重さ。
軽量チェアなので、テント内から焚き火周りに移動をさせたり、ちょっとしたレイアウト変更も楽々。
両手に1つずつチェアを持って、使いたい場所にサッと持ち運びができます
特徴④ 抜群の強度
細いアルミフレームなのですが、抜群の強度で耐荷重は145kg。
フレームは、ヘリノックスを立ち上げたDAC社オリジナルの合金製ポール「TH72M」。
超軽量ながら優れた強度と柔軟性を併せ持つポールで、他社には真似できない最高品質。
腐食に強い表面加工も施されており、劣化することなく、長く使い続けることができます。
特徴⑤ 組み立て、片付けが簡単
説明書不要で組み立てができるシンプルな構造。
組み立ては、フレームを作って、そこに座面の生地を被せるだけ。
ポールはショックコードが入って繋がっているので、組み立てに迷うことはありません。
軽く場所を合わせると、磁石のように、カチッとハマっていきます。
フレームができたら、座面4箇所のポケットにポールを差し込んで完成。
片付けは以下の手順で進めていくと、袋に収納しやすくなります。
特徴⑥ 壊れても修理ができる
万が一、ポールが折れてしまっても修理が可能。
購入から4年後、子供が飛び乗ってきて、おかしな向きに負荷がかかったタイミングでポキッと折れました
修理は、正規販売代理店のモンベル。
購入証明書やモンベルの会員カードを提示することなく、修理を受付してくれました。
我が家の場合、樹脂パーツを含めた取り替えが必要だったので、修理代金は2,750円。
ポールだけなら1,000円程度で済むこともあるようです。
修理に出してから、1ヶ月弱で修復されて戻ってきました
特徴⑦ カスタム・オプション品が豊富
カスタム品やオプション品が豊富にあるのも大きな魅力。
チェアワンをベースに、自分好みの快適な仕様にカスタマイズすることができます。
オプション品の詳細は後述しますが、中でもオススメなのが、ロッキングフット。
少々お値段もしますが、導入メリットは盛り沢山です。
- 安定感が増して座り心地が向上する
- ユラユラ揺れて楽しい、リラックスできる
- 前屈みの作業がしやすくなる
- 後ろにも体を倒せる(足を組んでもつっぱらない)
- 風が吹いても倒れにくくなる
- 子供の乗り降りが容易になる
- 緩い地面でも脚が埋まらない
- 地面への衝撃緩和で、床のあるテント内でも使いやすい
注意点とオプション品
注意点① 少し面倒
組み立て・片付けは簡単なのですが、カーミットチェアのような折り畳みタイプに比べると、やや面倒。
1つ、2つなら良くても家族全員分となると、それなりの時間がかかります。
そんなわけで最近の我が家は、チェアワン×2、カーミットチェア×2が定番になりつつあります。
注意点② 火の粉に弱い
火の粉が座面に落ちると、すぐに穴が空いてしまうのが弱点。
焚き火中に席を立つ際はチェアを遠ざけたり、放置して置かないように注意です。
意外と穴が広がったり、そこから裂けていくようなことはありません
対策としては、難燃のチェアカバー。
冷気を遮り、防寒対策にもなるので一石二鳥です。
純正のカバーをかければ、中身がパチノックスでも見た目はヘリノックス。
レザーの座面生地に張り替えれば、男前なチェアにガラッと雰囲気が変わります。
ピノワークスでも期間限定で、注文を受付していることがあります。
購入するにはインスタフォローで要チェックです。
注意点③ 風に弱い
軽量のあまり、風に弱いのが弱点。
ちょっと風が吹くと、すぐ倒れたり、風の強い日は飛ばされてしまいます。
就寝時やテントから離れる場合は、飛ばされにくい場所に移動させておく必要があります
対策としては、チェアアンカーという商品が販売されています。
ペグを地面に刺して、風で飛ばされることを防止してくれるグッズ。
セリア(100均)で販売されている「ストレッチコード」でも代用可能。
チェアアンカーと同じように座面下のフレームに引っ掛けて、ペグダウン。
ペグダウンをするので、チェアを移動させる際は、やや面倒です
少々お値段はしますが、ロッキングフットも風対策アイテム。
風が吹いても倒れにくく、チェアアンカーと違って移動もしやすく便利です。
注意点④ 子供には不向き?
小さな子供には、座面が高く、安定しないので椅子の乗り降りが大変。
よじ登ろうとしたり、深く座れずに浅く腰をかけると前に倒れます。
降りるときも足が地面につかず、転びがちなので注意です
ロッキングフットがあれば、通常よりも前傾にして乗り降りができるので、子供も使いやすくなります。
本来、小さな子供には、チェアワンよりも座面の低いチェアワンミニが最適。
ただ子供の成長や大人の兼用を考えると、なかなか判断に迷うところだと思います。
注意点⑤ 脚が埋まる
地面の緩い土や草原サイトでは、脚が地面に埋まりがち。
不安定な座り心地になるだけでなく、フレームに負荷がかかるので注意が必要です。
脚が埋まりにくくなるオプション品はヘリノックスから販売されています。
ロッキングフットを使えば体重が分散されて、脚が埋まることもありません。
注意点⑥ 肘掛けがない
チェアワンには肘掛けがなく、後付けオプションもありません。
ただカップホルダーやストレージボックス等で、快適性を向上させることは出来ます。
最後に
5年ほど使い込んでいますが、本当に買ってよかったと思えるギアの1つ。
軽量コンパクトで強度もあるチェアは、非常に使い勝手が良く、荷物の多いファミリーキャンプの強い味方。
更に長時間座っていてもお尻が痛くならないハンモックのような座り心地は大きな魅力です。
以上、ヘリノックス・チェアワンの特徴と注意点、類似品・オプション品・修理方法の紹介でした。
類似品ではなく、本家のヘリノックスチェア!
なぜチェアワンは人気があるんだろう…